心々の庭/cocononiwa

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宿根ビオラ コルビネからのとりまき ~実生の危険性とおもしろみ~


P1190857.jpg

すみません。ちょっとややこしい話になります。
ご一緒に考えてみて下さい。

ビオラというと暑さで枯れる一年草のビオラを
イメージしますが、多年性のビオラも存在します。
地上部をなくしても地下茎から新たな新芽を
ふき出してくるタイプで、通称〔宿根ビオラ〕と
呼ばれたくさんの品種が存在します。その中に
[コルビネ]という品種があり、紫をベースに
不規則な白いマーブル模様が入る個体差のある
ビオラなのですが、これまでタネがとれたことがなく、
さし芽による生産でいくらもつくれなかった状況
でした。しかしながら昨年運よくタネがとれて夏に
播いてみたところ、これまた運よく発芽して30ポット
ほどの生産に成功したのです。

コルビネについて調べてみると、どうやら原種ではなく
交配種とのことでした。他のビオラとの交配がないように
隔離して管理タネとりをしていたので、少し異色株が
出たとしてもおおよそコルビネに近い花が咲くだろうと
推測して開花を楽しみに待っていました。

           が しかし

咲いてきたのは白や紫や白に紫の覆輪などで
最初はちょっと、いや、だいぶ怖くなりました。
というのは、もしこの花なし苗をコルビネで販売
していたらたいへんなことになっていたと。
したがって現状は[コルビネからのとりまき品]
という紹介で販売しています。

ここ数年間いろいろなとりまきから花を咲かせてみて
ここまで花色が異なったことはほとんどなく、先ほど
述べたとおりとても怖いことだと最初は思いましたが
今ではとてもおもしろいことだと思っています。
というのは、宿根ビオラのひとつの色からいくつかの
色をつくりだせることが分かったからです。確かに
コルビネの中にある両親の遺伝子は、その花色から
紫と白がベースにあるので、その2つに加えてその
中間にある紫と白のバイカラーが出てくるのは当然の
ことでした。しっかりとコルビネをつくるためには、いや、
原種でない交配種の品種別宿根ビオラをつくるためには
とりまきタネからではなくさし芽をしてつくらなければ
ならないということです。

すみません。このあたりがちょっとややこしくなりました。

昨年タネまきのスペシャリストの方とジギタリスの
アプリコットについての話をしたのですが、この品種も
交配種のため、隔離してタネをとっても異色株が出て
しまう可能性があるとのことで、アプリコットで販売
するのは危険だと話していたのはこのコルビネの例と
少し似た話なのかもしれません。

このとりまきから生まれた宿根ビオラのいくつかの色を
しばらく当庭の生産の原木として育てていきたいと
思っています。何年かしてその花色が変わらないか
どうかや、宿根性がしっかり維持されているかどうか、
さし芽をしても色が変わらないかどうかなどを今後
何年か見定めていきたいと考えています。そして
今後白や紫や覆輪花からもしタネがとれたとしたら
果たしてどのような花色が出現してくるのか、という
楽しみを胸に秘めながら大事に育てていきます。

最後に、わたくし事ですが花市場にて多忙な中私の
質問事に一つ一つ親切に答えてくださる宿根草の
スペシャリストの方と、タネまきや育苗の指導および
タネや原木などの支援をしてくださるみなさまに
このようなところではありますが、心よりお礼申し上げます。


 
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